・ほんとうに簡単に説明する住宅ローン金利の「決め方」と「今後の動き」


金利のタイプは次のタイプに分けられます。

1 変動金利型、短期固定金利型(当初3年固定など)
2 長期固定型(全期間固定、当初10年固定など)

それぞれ、どのように決まるのでしょうか。

1 変動金利型、短期固定金利型の金利の決まり方

基準は、短期プライムレート(短プラ)です。

短期プライムレートとは、銀行が優良企業に短期(1年未満)の最優遇貸出金利のことです。

短プラは、日本銀行の政策によって、大きく影響を受けます。

不景気の場合、日銀が市場に潤沢なお金を用意して、企業がお金を借りやすくしますが、このときにはお金がたくさん流通しますので、金利は安くなります。

一方、日銀は、景気が良くなれば、金利を上げて、お金の流通を減らして、インフレになることを防ぎます。
この短プラを基準として各銀行が金利を決めていきます。

2 固定金利型ローンの金利の決まり方(フラット35を除く)

長期プライムレート(長プラ)や10年長期国債が基準です。

長期プライムレートとは、銀行が優良企業に長期(1年以上)で貸し出すときの、最優遇貸出金利のこと。

長期プラは、将来の経済成長率の予想などで決まります。ですから、将来的に景気が良くなりそうだという材料が出れば、上昇するのです。

また、最近では、長期貸付も短期プライムレートを基準に、金利を決めている場合があります。

それは「新長期プライムレート」と言います。

最近では、長期プレームレートではなく、新長期プライムレートを基準とする銀行も多いようです。

新長期プライムレートとは、期間1年超3年未満は、短期プライムレート+0.2%、3年超は、短期プライムレート+0.3%といったように各銀行によって決められています。

ただ、この上乗せ金利は各銀行が決定するので、金利を高くしたい銀行であれば、多少上乗せ幅を大きくとることはできるのです。

3 まとめ

上記の1,2より、将来の金利が上昇するかのポイントとしては、

1 日銀が景気を良くしたいのか、抑えたいのか

2 将来的に景気が良くなる指標が出て、将来景気が良くなると言う予想になるかどうか

というところが大きいわけです。

(+全期間固定金利以外については、銀行が将来の金利を柔軟に決定できる。。)

したがって、

・日銀が金利を上昇する政策(=ゼロ金利政策の解除)を行う
・株、不動産などを含む物価が上昇しつつある
・企業業績が良くなり、景気が良くなる

というニュースには非常に敏感になる必要があります。

バブル崩壊後から現在までの日本では、景気を回復するために、日銀はゼロ金利政策を行い、住宅ローンも金利が低い状態が続いていました。

しかし、景気回復傾向にあるこれからは金利上昇に関する記事に注目しておく必要があります。

ただ、どのタイミングでどれだけ上がるかは誰にもわかりませんので、ご自身で情報を収集しながら判断していく必要があるでしょう。

●金利上昇に関する有名人の論評

・「迫り来る家計破綻に対処する工夫と決断」 経済アナリスト 森永卓郎
http://kodansha.cplaza.ne.jp/mgendai/200309/main3.html

・「住宅ローン破産を防げ」民主党衆議院議員 小泉俊明
http://www.election.ne.jp/10548/archives/0000798.html

これらを見ると、近い将来、金利が上昇するのは間違いなさそうです。

これから住宅ローンを組む方は、長期固定ローンを組むことが、
現在短期固定(変動)ローンを組んでいる方は、長期固定への組み替えが必要かもしれません。





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posted by 住宅ローン金利をシュミレーションで比較管理人「営業マン」 at 16:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新規で住宅ローンをお考えの方へ
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